ウェッジ・パターンのブレイクからの鉄板ロジック

下のチャートは、2キウイ/ドルの5分足チャートに形成された下降ウェッジ・パターンの例です。下降ウェッジは、高値、安値ともに下落しますが、高値の下落幅に対して安値の下落幅が徐々に少なくなっていき、高値と安値との間の値幅が収縮していくパターンです。収縮型ダイアゴナル・トライアングルとも言われます(上昇ウェッジはその逆)。

今回のケースでは、高値0の位置から、安値1⇒高値2⇒安値3⇒高値4⇒安値5と徐々に高・安値間の値幅を収縮しながらウェッジ・パターンを形成しています。

仕掛けのタイミング

下降ウェッジ・パターンのブレイクからのトレード戦略では、高値0と高値2、高値4を結ぶレジスタンスラインを上放れした後に、ロングでエントリーします。

ただし、ウェッジ・パターンを確認できる時間枠のチャートにおいて、ローソク足の実体がレジスタンスラインを上放れしたことを確認することが重要です。上髭を描いた後にレジスタンスラインを下回ってローソク足の終値をつけた場合、ブレイクアウトのダマシとなる可能性があります。

実体での上放れによってセットアップが整い、ブレイクした足の高値を上回った時に実際に買い注文を執行します。SLは安値5を下回った水準に設定し、TPは機械的に+10pipsに設定します。

下降ウェッジ・パターンを上放れした場合、ウェッジの起点である高値0の水準まで戻ることが多いので、この水準まで手仕舞いしないことも一つの選択肢です。ただし、その水準まで到達するために、高値0から安値5までの期間(時間)以上に要する場合は手仕舞いした方が無難です。

ウェッジ・パターンのその他の例

次の例は、ユーロ/円の30分足に示現した典型的なブル・ウェッジ・パターンです。

上のチャートに示すとおり、安値1⇒高値2⇒安値3⇒高値4⇒安値5の5波動で完成し、そこから急反騰しています。このチャートを1時間足チャートでみると、安値5をつけた足はピンバー形状のスパイク・ローであり、反転が期待されるプライスアクションでした。

仕掛けのタイミング

仕掛けの機会としては、前述したとおり、高値2と高値4を結ぶレジスタンスラインを上方にブレイクした時となります。

このケースのように安値5からの反転上昇のスピードが速い場合は、モタモタしていると乗り遅れてしまいますが、安値5の前の高値4を上抜けた時点で、完全にブレイクとみて、目をつぶって発注ボタンをクリックするほかありません。

ストップロスは安値5割れ、ターゲットはウェッジの起点となる136.2円水準となります。

尚、このケースでは、ウェッジ・パターンのターゲットである136.2円水準でレンジ(チャート上黄色着色部分)を形成しているので、ウェッジのブレイク時に仕掛けられなかったとしても、このレンジ上限136.280円を上抜いた時点で再度ロングする機会はあったといえます。

© 2016 ProTrader FX Boogie
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう