カップ&ハンドルのブレイクによる鉄板ロジック
下のチャートは、ドル/スイスフラン相場にて形成された逆カップ・アンド・ハンドルのパターンです。日本では気をつけている人は少ないと思いますが、欧米では人気のテクニカルだそうです。
※通常のカップ・アンド・ハンドルはカップは上向きです。

安値2から高値3、安値4に至るラウンド状の部分がカップ、安値4からの狭いレンジがハンドル部分になります。
カップ・アンド・ハンドルのブレイクによるトレード戦略では、ハンドル部分を形成した後に、カップ部分の安値4を下方ブレイクした時にショートポジションを持ちます(通常のカップ・アンド・ハンドルでは逆です)。
上のチャートでは、ハンドル部分を形成中に安値4を下方ブレイクするダマシが1回入っており、そこで売りポジション(Sell1)を持ってしまうかもしれません。高値1から安値2のレンジがサポート・ラインとして機能しているため、慎重になる必要があります。ただし、ストップロスを設定する水準はハンドル上限なので、今回のケースではこのポジションを維持できます。
Sell2の位置が正しいポジション・メイクのタイミングです。ストップロスはハンドル上限の0.8886水準。
TPは機械的に10pipsに設定しますが、カップ・アンド・ハンドルの本来のターゲットは、ブレイクした位置からカップの深さ(高値3から安値4)と同じ値幅を狙うことですので、今回のケースでは0.879水準となります。
尚、仕掛ける時は20EMAとの関係に注目します。ハンドル部分において20EMAと絡みつくような値動きではないこと、20EMAと接触した後に反転していること等であれば、さらにブレイク成功率は高くなります。