サポート・アンド・レジスタンスラインでの押目買い・戻り売りによる鉄板ロジック
下のチャートはポンド/円のレジスタンスラインです。高値1と高値3、高値5、高値7がすべて169円midで止められており、この価格水準が強い抵抗帯として機能していることが見てとれます。

高値1・3・5・7の4度の上抜けチャレンジの後、安値8をつけたポンド/円相場は、再度上昇を試み、3月27日にこのレジスタンスラインをブレイクし、高値9をつけます。
169円midは約10日間も機能していた強いレジスタンスラインだったので、高値9をつけた後、再び引き戻されます。しかし、一旦上抜けたレジスタンスラインはサポートラインに切り替わります。高値9の後の安値10は、169円midでしっかりとサポートされます。
安値10形成時の値動きをみてみると、小さいダブルボトム(チャート中2つの矢印)を形成し、反騰に転じる兆候が見られます。このダブルボトムの上抜けを確認し、169.9円でロング・ポジションを構築します。ストップロスは直近の安値169.668円割れ。TPは機械的に+10pipsに設定します。
ただ、今回のように5度目のチャレンジで上方ブレイクしたケースでは、もう少し利食いを伸ばしてもよいかもしれません。例えば、安値10を起点に、安値8から高値9と同等の値幅を狙ってみることもできます。
ちなみに、チャートを観察していると、ピタリと値動きが止まる価格水準があることに気づきます。勢いよく上昇していたのに、その水準に到達すると上昇の勢いが突如無くなり、下落に転じてしまいます。不思議に思い、チャートを過去にたどると、その水準は以前の安値、或いは高値であるケースが多くあります。
これは、過去の高値・安値が、当時の条件下で売り方と買い方がそれぞれ売り買いの限界値を確認した水準だからです。もし、何度か確認した高値を上抜けていくことがあれば、それまでの限界値を超えているので、その条件が変化し、買い優勢のバランスに変わったということです。
そうなると、一度上抜いた高値を再び下抜けていくには、売り買いのバランスが元に戻る必要があります。しかし、条件の変化があって買い優勢となったのですから、そう簡単には戻りません。こうして前の高値をサポートラインとして機能します。
この性質を利用すれば、比較的容易に10pipsを獲得することができます。