レンジ相場のブレイクアウトのダマシからの鉄板

下のチャートは2014年3月19日から3月27日にかけてドル/円相場に形成されたレンジ相場です。高値1と3を上限、安値2と4を下限として推移していましたが、Aの時点で一旦下方向にブレイクします。

この時にショートを仕掛け、レンジの幅と同じ値幅を狙った場合にはTPに到達しないまま、安値5からの反騰によって、同値撤退或いは損切りを余儀なくされると思います。レンジブレイクのダマシです。上の1時間足チャートの場合、10pipsハンティングであれば成功しますが、1時間より短い15分足チャート等を使っていると10pipsすら到達せずに反騰してくる場合もあります。

ここで注目したいのは、安値5からの反騰によって、高値1と3を上限、安値2と4を下限としたレンジ内に戻ってきた後の挙動です。高値6で一旦反騰を終えた後に何度か下値アタックが見られますが、安値7はレンジ下限にサポートされています。

こうしたケースでは最初のブレイクとは逆方向へのブレイクの期待が高まります。レンジ内に戻ってきた最初の戻り高値6を上回まれば、仕掛けのチャンスとなります。上のチャートではB点の位置です。

ターゲットは機械的に10pipsですが、レンジ上限まで戻る場合が多いので、上昇のモメンタムを見ながらレンジ上限まで引っ張ることもあります。

そもそもレンジが形成されているのは、買い手がそれ以上買い進めず、売り手もそれ以下には売り込めない状態、すなわち価格的には居心地のよい水準だからです。なので、レンジからのブレイクが発生するためには、売り買いの前提条件が変わる必要があります。それは需給かもしれないし、ビックニュースかもしれません。

このため、レンジからの上放れあるいは下放れが発生しても、また元のレンジに戻ってしまうケースは少なくありません。よく「ブレイクのダマシ」と言われるやつです。

過去にこのダマシに引っ掛かって損失を出したトレーダーは多いと思います。僕もよく引っ掛かりました。もうブレイクアウト戦略は使わないと思うくらい。

でも、ブレイクのダマシが発生した後は、容易に10pipsを狙えるチャンスでもあります。

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