レンジ相場のブレイクアウトフォローによる鉄板ロジック

下のチャートは、ユーロ/ドル相場に形成されたレンジ相場です。高値1と3を上限、安値2と4を下限として推移していましたが、下限付近で小さいレンジ(灰色)を形成した後、A点から大きな陰線を伴って下放れします。

灰色の小さいレンジでは、一旦下方にブレイクしているため、買い方は焦っているはずです。ダマシのブレイクを期待してナンピンするトレーダーもいれば、ストップロスを下方へずらしているトレーダーもいるかもしれません。A点に向けた一時的な反発では、やっぱりダマシだったと買い増したトレーダーもいるでしょう。しかし、20EMAを超えることができない限り、買い方に勝ち目はありません。

この小さいレンジでの推移のうちに、賢い買い方は売り方へ転身しています。リスクのあるポジションはサッサと切ってしまった方が良いからです。こうして売り方は少しずつ勢力を増し、下方への勢いとなる燃料(ナンピン買いのストップロス)も追加されていきます。

そして、小さいレンジをブレイクした時が真のブレイクとなります。

このようにレンジの下限(上限)で小さいレンジ相場を形成しはじめた時はチャンス到来です。20EMAに押し出されるように小さいレンジを下方(上方)にブレイクした時にすばやく仕掛けます。

ターゲットは機械的に10pipsに設定しますが、今回のケースでは、高値1と3のダブルトップでもあるため、安値2と高値3の値幅をネックラインから引いた1.37595まで利益を伸ばす手もあると思います。

ストップロスは、小さいレンジの反対側のブレイクである1.37957超です。

ちなみに、レンジが形成されているのは、買い方、売り方ともに居心地の良い価格水準にあるからです。ただ、いくら居心地が良いといっても、トレーダーであれば買い方も売り方も損失を抑えるためにレンジのすぐ外側にストップロスを設定しがちです。このストップロスを狙って、ビッグプレイヤーが大量の買い又は売りを仕掛け、ストップロスを刈ることがあります。いわゆるストップロス・ハンティングです。

ストップロス・ハンティングでは、レンジの外側に一気に価格が動きますが、刈り取るストップロスがなくなるとすぐに元に戻るケースがほとんどです。上髭又は下髭の長い1本のローソク足か、実体の長い陽線の次に陰線(或いはその逆)が並んでレンジ内に戻ってくる2本のローソク足がチャートには描画されます。

こうしたロケットの発射のような垂直的ブレイクアウトをフォローして、利益を獲得するのは非常に困難です。たいていの場合、値動きが激しいため冷静な判断を行うことが難しく、またダマシである可能性も高いからです。

ブレイクアウトでは、ロケットではなく飛行機の離陸のような値動きを捉える方が、容易に10pipsを獲得することができます。

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