FXを独学で学ぶ方法!
《初級》基礎知識を身につけよう!
そもそもFXでいう基礎知識とは、どこからどこまでの範囲のことか?、というところですが、相場分析を行うにしても、トレードを行うにしてもFX用語や単純なローソク足の見方、チャートの使い方などがわからないと、何も理解できないですよね。
ですのでベースは、相場分析や色々なテクニックを理解する上で欠かせない知識は基礎知識ということになると思います。
全く知識0の方も多いので、よくアドバイスしているのですがまずは知らない用語が出てきたら、グーグルで検索して調べる(ぐぐる)という癖をつけることが大切ですよね。
ロイターやブルームバーグに掲載されている為替ニュースなどをチェックして、為替市場がどんな状況にあるのか、ということを把握できるようになると、ファンダメンタルズが相場にどのように影響しているのか、ということも理解できるようになります。
とは言っても初級の時点では、ファンダメンタルズのことを気にする必要はないですし、覚えておく必要もありません。
リアルタイムの相場で大きな動きがあった時に、『これ何が影響してるの?』というのをニュースをチェックしてわからないところを勉強する、というのがファンダメンタルズの知識のつけ方としては一番効率の良い勉強の仕方だと思います。(大体ロイターとかでアナリストがうんぬんかんぬん説明してます。)
また、ネットじゃなく本でも、初心者向けのものなら用語解説もあったりしますので
入門書を一冊買って読めば、基礎的な知識は十分身につきます。
それと最後に、FXの場合は基礎的な部分でも、本を読んでみただけでは理解できないこともたくさんあります。(チャートツール・インジケーターの設定方法・IFO注文などの仕方・・・etc)
実際にトレードすることでわかることも多いので、まずはデモ口座でもいいですし、1万円など少額からでもいいのでFXでお金を運用してみましょう。
実際にやってみた上で、これってなんだろう?と疑問に思うことが出てきたら、また調べる、という感じで進めていくと自然と基礎的な知識は身についていきます。
《中級》相場分析〜シナリオを描けるようになろう!
基礎知識が身についてきたところで、いよいよ相場分析の質を高めていこうというところになってきます。
FXはここでつまづいてしまって、なかなか上級に上がることができないという人が多いです。
FXでいうところの中級は、初級で学んだ基礎を元に、相場分析を学んで相場が今後どのように展開されていくのか?というシナリオを描けるようになる、というところだと思います。
シナリオを描けるようになるためには、インジケータなどのテクニカルの法則を理解していないといけません。
テクニカルの法則を覚えることで、その法則を元に『今後価格がどう動く可能性が高いのか?』という予測を立てることができ、予測に基づいた、相場展開のシナリオを描けるようになってきます。
このように言うと、すごく難しいことのような感じてしまうかもしれないんですが、基本的にはテクニカルの法則や相場パターンを覚えるだけで、相場展開のシナリオは描けるようになります。初級で基礎知識を身につけることができている方は、チャートで現在の相場の動きをインジケータを設定した上で観察して「過去に現在の状況と似たような状況はあっただろうか?」という視点で、過去の相場を見ていくと、必ず同様の相場状況を見つけることができます。
ポイントは、『過去チャートから現在と似たような状況を探す』というところです。
過去データから類似のパターンを見つけることで、『過去の同じような状況で相場はこう動いたから、これから同じような動きをするのでは?』という可能性を考えられるようになります。
為替の価格というのは、人の「買いたい」、「売りたい」という欲求・市場心理で動いていますので、同じような状況だと、当然同じように「買いたい人」が増えたり、または「売りたい人」が減ったりします。
もちろん、100%ということはあり得ませんが、人の欲求や、感じ方、心理というのは普遍的なものなので、過去の傾向からパターン化してくるんですよね。
むしろ過去の類似データが現在の相場の予測に使えなかったらテクニカル分析というのが成り立つわけがないので当然といえば当然ですが、このパターン化している相場を過去の傾向から、ヒントを得るというのがテクニカルの本質なのです。
では、どのように中級の"相場分析〜シナリオを描けるようになる"までを独学で学んでいけば良いのか、というところをまとめると…。
1.本やネットで移動平均線やボリンジャーバンドなどのよく使われている主要テクニカルツール(インジケータ)の法則を勉強する。
2.相場をじっくり監視してみて、テクニカルの法則が当てはまっているパターンを探してみる。
3.インジケータを見て、現在の相場状況と類似の相場状況を過去のチャートから探してみる。
4.その時に相場がどのように動いていたかを考慮して、今後相場がどのように展開されていくか、というシナリオを描く。
以上の4つを繰り返しやっていけば、ひとまず中級はクリアできるはずです。
中級レベルのゴールは、相場分析の基礎が身につき、テクニカルを駆使することである程度のシナリオを描けるようになる、というところですので、相場分析をして、これからどう動いていくかをイメージすることができるようになってきたな、と思えれば十分かと思います。
《上級》検証・改善サイクルを作って「利益」を伸ばす!
ここまで《初級》で相場分析・トレードを学ぶための基礎知識を身につけて、《中級》で相場分析をしてシナリオを描くことを身につけてきましたが、《上級》では、いよいよ実践的なところに磨きをかける段階になってきます。
FXの目的とは「トレードによって利益を出すこと」ですので、どんなに分析が上手だろうと、シナリオを描けていようと、「利益」を出せていなければ意味がありません。
ですので、上級で意識しなければいけないポイントは、どれだけ損失につながるトレードを減らして、利益につながるトレードを増やしていくか?というところになります。
ここは実際にトレードで検証していかないとわからない部分です。
相場分析〜相場展開のシナリオを描いて、実際にトレードした結果をみて、利益が出た場合は、一連のトレードで何が良かったのか?何か利益につながる要因になったのか?という勝因をノートなどにまとめ、逆に損失が出てしまった場合も一連のトレードの何が悪かったのか?何が損失につながる要因になったのか?をまとめて自己分析していきます。
ここで大切になってくるのは、『自分のトレードを客観的に理解すること』です。
損切りが上手くいかないことが多いという人であれば、その原因とはなんなのか?をトレード履歴を事実で受け止めてそれを改善するための方法を考えることです。
損切りができないで悩んでいる人であれば、「-15pips以上になったら、何がなんでも損切りする!」というルールを設ければ十分カバーできますよね。
このようにして損失につながってしまう要因を理解してその対処法を考えていくという習慣を持つことで、トレードの質がよくなるサイクルができあがり、自然と損失以上の利益が残るようになります。
以上の流れを独学で学ぶ方法としてまとめると…。
1.相場分析〜シナリオを描いて相場展開を予想しエントリーする根拠を明確にする。
2.描いたシナリオ通りにトレードをし、エントリーした根拠とトレードの記録をノ−トなどに残しておく
3.利益・損失につながった理由を自分なりに分析をしてその改善案を考える。
4.1に戻って、3で生まれた改善案を活かしたトレードを行っていく。
この1〜4の繰り返しです。
基本的にはこの4つの段階を繰り返して行っているのですが、改善サイクルについて理解できていても、なかなか実践できないという方もいれば、そもそも改善案が思い浮かびませんという方もいます。
しかし、そういう方はそもそも初級の基礎知識が抜けてしまっていたり、中級の相場分析〜シナリオを描く、という部分がまだ不完全だったりというケースがほとんどで、そこをクリアすれば、必ず上級でトレードの質を高めていくことはできます!!
初級・中級があってこその上級なのだ、という話がここでつながってきます。難しい相場にチャレンジしていくためには、基礎や方程式の理解がベースにないと、まずできないと考えていただいたほうがいいかもしれません。
ですので、これからFXを学ぼうと思われている方や、上級で上手くいかない・・・という方は、初級・中級から今一度見直して、勉強していってみてください。